
モルガナイトの指輪
ピンクの宝石 いろいろあります。
透明な色が代表のダイヤモンドには、アーガイル鉱山で有名なピンクダイヤ。ブルーが代名詞になっているサファイアにも、ピンクサファイア。その他には、ピンクトルマリンやスピネルなんかが有名です。やっぱりピンクの宝石は、いくつになっても女性が優しさを感じるジュエリーだと思います。着けていると、気持ちが穏やかになるような。最近、病院の制服も白衣だけでなく、ピンクも用いられていますよね。きっと安心する色なんでしょう。
写真の指輪は、モルガナイト。こちらもとてもキレイなピンクの宝石です。特徴としては、『透明感』のある色味。ピュアなピンクだなぁと、わたしはモルガナイトを見る度に感じます。
モルガナイトは、あの金融会社モルガンにちなんだ名前です。初代のジョン・モルガンは、宝石コレクターとして有名です。中でもティファニーの宝石鑑定士のクンツ博士と、とても親しい間柄。ティファニーの超超超のお得意様であったろうモルガン氏。クンツ博士は、1911年に新しく発見された石に、敬意を表してモルガナイトと命名したのです。
新しく発見された宝石に名前を付けられるほどの人物。モルガン氏は、宝石だけでなく絵画・書物・時計や船のコレクターでもありました。財力をフルに使って欲しいものはコレクションする。男の浪漫、ステイタスとも思いますが! やはりジュエリーには…特にこんな透き通ったピュアな色の石には…もう少し夢のある命名でも良かったのではないか。そんな気持ちが抑えられません。モルガン氏は離婚をしてから老齢になっても浮き名を流し続けたと言われています。お金にものを言わせ、宝石のプレゼント攻撃を繰り返したんだろうなぁ。多分、ドロドロな関係もあったかも。女性もそれが目当てだったりして…
ピュアな宝石を前に、腹黒いことを考えてしまいます(* ̄ー ̄)