稚貝のお話
数日前、仲良しの真珠の業者さんから『こんなニュース』が愛媛県で流れたとメールをもらいました。
『昨年夏にアコヤ貝が大量死…そんな記事が新聞に載りました。
愛媛県愛南町は、真珠の養殖に必要な真珠の母貝の養殖地として有名です。愛南町は昨夏の大量死を受けて、通常春に行う作業を前倒しして、町内にある開発センターで母貝となる稚貝を緊急生産していました。この困難な状況を乗り越えるようと、生き残った強い貝同士を掛け合わせた稚貝を作ったのです。そして、この稚貝を母貝の養殖業者に無料で配布しました。愛南町では、2ミリ程の稚貝を母貝の大きさになるまで大切に育てています』
そんな内容でした。連絡くれた業者さん、嬉しそうです(^.^)
稚貝を母貝に育てるのも海に沈めてです。愛南町の海はプランクトンが豊富で、その条件に適した漁場です。
ちなみに
育った母貝に核を入れて、もう一度海中に沈めます。海中で核の周りに真珠の層が巻きついていきます。こうして貝の中に真珠が作られます。
アコヤ貝が大量死したということは、稚貝も死んでしまったということです。つまり次の年の養殖にも大きな影響を与えます。稚貝が無いと、養殖そのものが出来ないのです。開発センターが作った稚貝への、真珠の養殖業者の期待が伝わってきました。真珠は海の産物ですが、唯一人間の手が加わった宝石です。作り手の愛情を、こんなところから感じます。
昨日の定休日は、買い出しに行きました。少し足を伸ばして久しぶりに遠方のお店へ。期間限定の売り場で宇和島のじゃこ天を発見!!もちろん、迷わずゲットする私です(^^)v