ミル打ちしあげのペリドットとガーネットの指輪のご紹介です
向かって左がK18ペリドット・右がPt950ガーネットの指輪です。どちらも同じデザインで、使ってある石の大きさもほぼ同じです。長方形にカットされた石をシンプルに枠で囲みました。すっきりしてしますが存在感があります。ペリドットは今月の誕生石でもありますね。このような石そのものを際立たせたデザインは、お守りのようにお着けになる方も多いように思います。ご年齢に関係なく、贈り物としてもおすすめしたいジュエリーです。
石を囲んでいる枠には『ミル打ち』と呼ばれる小さな粒が打ちつけてあります(正式にはミルグレインと言います)
『ミル』とはラテン語の千の粒からきています。千の粒には子孫繁栄や長寿・永遠・幸福が続くという意味があります。この縁起の良さの意味をを持つミルは、結婚指輪や婚約指輪によく用いられる技法になりました。またアンティークの指輪にもミル打ちの技法がよく見られますが、衛生状態や医療が今よりも良くなかった時代には指輪に千の粒の願いを込めたのかなぁとも思います。当時のジュエリーはすべてがオーダーメイドで作られていましたから、贈る相手、もしくは着ける本人が好みのデザインや石を決め、職人に注文しました。愛する人の幸せや長寿を指輪に込めて贈った。ジュエリーが今よりも特別なものであった時代は、きっとジュエリーに対する想いは今とは大きく違っていたと思うのです。石の持つ意味合いを紹介することは多々ありますが、枠に用いられるミル打ちにも深い意味がありました。
指輪にミル打ちが施してあると「あぁ~素敵だなぁ。ミル打ちは好みだ」なんて。。。私なんぞは単純に喜んでしまうのですが、こうしたことを知ると、指輪というジュエリーに違う愛着をまた覚えます。
K18 ペリドットリング 45,000円(税込み価格)
Pt950 ガーネットリング 50,000円(税込み価格)