宝石好きな方も、そうでない方も。。。見ていただきたい展示会です
名古屋市の科学館で開催されている特別展
「宝石 地球がうみだすキセキ」
宝石にご興味がある方はもちろん!そうでない方にも。。。とても分かりやすく、なおかつ、今までの展示とは一線を画すような、宝石を多方面から解説した展示内容になっています。写真の撮影もOKなブースも多いし、やはり宝石屋の端くれといたしましては、たくさんの方に見ていただきたいなぁと思います。会期は今月の19日まで。よろしければ足を運んでみてくださいね。
こちらは展示会場の入り口の直ぐのところにあるアメシスト
私の写真では分かりにくいのですが、高さは2メートル以上あります。まずは大きさに驚きますが、この中からいくつのアメシストの指輪が出来るかなぁ。ついついそんなことも妄想してしまいます。まじかに立っての記念撮影もOKなので、ぜひ記念にパチリと写してきてくださいね。
この展示会は、なかなか普段は見ることのない原石での状態の展示が多くあるのも見どころの一つです
南アフリカで採掘されたキンバーランド岩に含まれたダイヤモンドの原石。確かに岩の中にポッコリと入っているのが分かります。ただ、この岩を掘り出すのにどれほどの量の鉱山を掘り続けるのか。。。気が遠くなりそうです。
こちらはルビー
日本で採れる宝石の代表格のヒスイ
まるで長ネギのようだと評判のトルマリン。
何故このようになるのかを簡単に言うと、トルマリンは結晶途中で含まれる成分が少し変わり、先端と中央部で色が異なるものが多くみられます。このトルマリンは緑の部分は鉄が多く、白い部分は鉄やマンガンが少ない。科学的に説明するとこんな感じですが、それよりも自然の作った偶然に私は楽しさを感じます。
長ネギの次はまぐろのかたまり。。。ではなく、モルガナイト。
先日、ブログでご紹介したモルガナイトの指輪。研磨して指輪になります。
また痒いところに手が届くような説明もありました。宝石をジュエリーに仕上げる際の石のセッテイングの方法がイラストで解説してありました。
私がちょっと驚いたのは、このイラストを写真に納めている方がポチポチといらしたこと。ジュエリーに興味を持っていただけると嬉しいな。また会場内は男性の方の姿が多かったのも、この特別展の特徴を表してしるように感じます。
そして何よりも圧巻だったのは、最後のブースのアルビオンアートのコレクションです。こちらは写真撮影ができませんが、ぜひ肉眼で、すんばらしいぃぃ宝石をご覧になってみてくださいね。個人の方がこれほどのジュエリーをコレクションすることは、経済的なこと以上にものすごい熱量の持ち主だったのかなと思います。宝石は宝の石と書きますが、まさに地球の宝のような石で作られたジュエリーでした。