宇和島産 越物 無調色あこや真珠のネックレスが入ってきました
本日のお題「宇和島産 越物 無調色あこや真珠」
まず、ちょこっと説明させてくださいね。
宇和島産
あこや真珠は「三重県・愛媛県・長崎県」が主な養殖場です。なかでも愛媛県宇和島はアコヤ真珠の生産量が日本一。また真珠の養殖に適していると言われる地形「リアス式の海岸と山がある」この条件を満たしています。山からの栄養が海に流れ込み、海中のプランクトンを増やします。このプランクトンが良質な真珠を育てる餌になるのです。
無調色あこや真珠
無調色あこや真珠とは、人工的な色を加えることなく、真珠そのものの自然な色にこだわった珠のことです。
浜揚げされたアコヤ貝は中から珠を取り出し、まず塩水で洗います。それからネックレス用とかに通す穴を珠に開けます。そしてシミ抜きをして、真珠の色を整えるために染料を施します。最後に珠を磨いて、ジュエリーに仕立てます。
作業の流れのなかの染料を施す。これは「調色」された真珠です。
無調色真珠は、塩水→穴開け→シミ抜き→磨き→仕立て。つまり、染料の施されていない珠。前に述べたように「真珠そのものの色にこだわった珠」のことです。
越物(こしもの)
越物とは養殖期間が2年の真珠のことです。通常の真珠は核入れをしてから1年ほど海中で養殖されます。海の中での時間が長いと、その分真珠層の巻きが厚くなります。真珠層が厚いと真珠の経年劣化を防ぐ役割(変色を防ぐ・強度を増す)をし、また真珠の表面の輝きは真珠層の幾重にも重なった内側から湧き出て作られます。ただ長い養殖期間を経るということは、途中途中の作業も倍かかるということ。そして珠の生成のリスクも高くなります。
宇和島の真珠メーカー「松本真珠さん」から、越物の無調色あこや真珠のネックレスが入ってきました。
珠の大きさも、一番お問い合わせをいただく
8.0ミリ~8.5ミリ
8.5ミリ~9.0ミリ
(価格はお問い合わせください)
写真を撮りながらも「あぁぁ、キレイだなぁぁ」とつぶやいてしまいます。
美しい真珠でネックレスを組む。一言でいえばそれだけですが、60万個のうち、このようなジュエリーとして使えるのは1000個ほど。。。。真珠の養殖には、プランクトンだけでなく、養殖業者の手間暇と熱意も必要なのです。(いつも熱く真珠のことを語る松本真珠の皆さんの顔が浮かんできます^^)
最後に、
「それじゃあ調色真珠は良くないの?」そう思われるかもしれません。ご紹介した無調色真珠が市場に出る前は、どんなに高価でも・某有名ブランドでも、ほとんどのアコヤ真珠は調色が施されていました。染料と聞けば、珠を染めてしまうとイメージされてしまいそうですが、『珠を染めるのではなく、珠に頬紅着ける』こんな感じを思い浮かべて頂ければと思います。
付け足し
ここからは、あくまでも。。。シバタの個人的な意見ですが、あこや真珠のことで一番申し上げたいのは「お持ちの真珠を気軽に活用していただきたいな」ってことです。日本の海が育んだあこや真珠、やっぱり一番身近な宝石だと思います。いろいろな活用法も喜んで!ご相談を承ります。お気軽にお問い合わせください。