本連念珠のこと
ご来店いただいたお客様から、お念珠のご相談をいただきました。
シバタにある念珠を見ていただいたので、片付ける時に久しぶりに念珠の写真を撮ってみました。

こちらは珊瑚の本連念珠です。
やはり東海地方は
『白い珠で 白いお房で 本連で』
これから念珠のご用意される方は、この3点を頭の中に入れておいてお選びになることをお勧めしたいです。
白い珠はアコヤ真珠・珊瑚・水晶で。お房のお色も白だけでなく紫色などもよろしいかとも思いますが、無難であるのは白色です。そして、片手(あるいは略式とも言いますが)の念珠ではなく、本連(108の珠と四個の小さめの珠と両側にある大きな珠二個で成る)の念珠で!

(画像をお借りしました)
珠の一つ一つに意味があります。お念珠は今では仏事のお道具の一つですが、本来は持ち主を守る厄除けであり、仏様との縁を示すお道具です。略していない、正式なものを持ちたいものですね。

アコヤ真珠(5.5mm~6.0mm)の本連念珠の一部の写真です。水晶の親珠と四天の珠が入っています。
もちろん、絶対に白珠・白房・本連しかダメだよって訳ではありません。宗派によって、あるいはご家庭のお考えや大切な方から贈られた念珠。お使いなるお念珠にはキッチリとした決まり事等はありません。ただ、お悔やみのお席に出られる際には恥をかかないように・・・ご用意いただければなとシバタは思います。

お念珠を販売する仕事をするようになってからは、神社仏閣巡りが好きなシバタは訪れたお堂に念珠があれば必ず見てくるようになりました。先月、行ってきた福井の永平寺の祠堂殿にも大きな念珠が掛けてありました。

250キロの重さの木製の念珠。名古屋の方が匿名で第二次世界大戦後に平和を願って奉納されたそうです。