立て爪のダイヤモンドリングのリフォームでシバタが思う事
先週末は、立て爪のデザインのダイヤモンドリングのリフォームのご相談が続きました。
雨降りにもかかわらず、ご来店をいただきまして誠にありがとうございました。
この6本の爪でダイヤモンドをしっかりと留めてあるデザイン。令和の時代になっても婚約指輪と聞えば、真っ先に私の頭に浮かんでくる指輪です。そして今、リフォームのご相談を一番いただくジュエリーでもあります。
「おばぁちゃんから貰った」「母から譲られた」
立て爪の指輪をケースからお出しになりながら、このようなお話をお客様から伺います。
ちょっと話がそれますが、宝石とかジュエリーとか。。。私の実家はそういうものを買える環境ではありませんでした。私はシバタに嫁いできて宝石の仕事に自分が関わるようになりました。でも、三つ子の魂百まで?!こうして立て爪のダイヤモンドリングのリフォームのご相談をいただくと「すごいなぁぁ。いったいダイヤの指輪ってどれだけの数があるんだろうぉぉ」不謹慎かもしれませんが、そんなことを思ってしまうことがあります。
それと、もう一つ思うこと。
日本では1960年頃(東京オリンピックとか美智子様のご成婚とかの時代ですね)までは、結納品と一緒に真珠や誕生石の指輪が婚約指輪として贈られていました。その流れをダイヤモンドに変えたのが1970年に入って、かのダイヤモンドの大会社デ〇〇スの「ダイヤモンドは永遠の輝き」のキャンペーンが始まってから。そこから永遠の愛を誓うに最もふさわしい宝石として、婚約指輪の主流がダイヤモンドになりました。古代ローマが起源と言われる婚約指輪ですが、このようにダイヤモンドの指輪が婚約指輪として贈られるようになった歴史は意外と浅いのです。
婚約・結婚への行事は今なら「面倒くさ~い」って言うくらい、キチンとした順序があり、少しでも外してはいけないほど形式ばってもいました。結婚を決めた若い2人が、おそらく息苦しさを覚えるほどの数々の結婚への準備をするなか、愛の誓いの証として、新しい家族を向かい入れる気持ちを込めてダイヤモンドの指輪を贈りました。結婚への気持ちは不安だったり安心感だったり様々でしょうが、そんな気持ちと共に指輪も越してきた。
おばあちゃんやおかあさんから譲られたダイヤの指輪。。。
緊張したり笑ったり、婚約から辿ってきた歴史が、今のリフォームのご相談に繋がっている。そんなことを思うのです。
平成から令和に、さらにコロナ禍になって、いろんなことが大きく変わってきました。昭和世代のシバタには、それを憂う気持ちも正直あります。でも変えることで受け継いでいくもの。そんなお手伝いをさせていただければと思います。
さて、固い話の後は。。。
大好物『団子』でお口直し!!
お世話になっているメーカーさんからいただきました。宇治のお土産だそうです。
通常のお団子の大きさ↓より、ちょっと可愛い一口サイズ。
だから、何本でも食べられてしまいます(*^^*)