コランダムの一族です
確か、昨年の7月も書いたのですが…ルビーとサファイアは同じ石の仲間です。『コランダム』という鉱物で色が違うだけなのです。どちらもダイヤモンドの次の硬さがあります。ちなみにコランダムには、無色透明・グリーン・ピンク・オレンジ・イエローのように各色があります。それらは、イエローサファイアとか、バイオレットサファイア、ピンクサファイアと呼んだりします。毛色の違う一族って感じでしょうか。(なんだか…高島政宏・政伸・ちさ子・・(^^;;)
ですが、赤のコランダムはレッドサファイアと言わず 『ルビー』 コランダムのなかでも特別な印象です。
ルビーの語源は、赤を意味するラテン語のルベウスからきています。それは、サンスクリッド語の『宝石の王』を意味するratnaraj に由来しているそうですが、きっと古代から赤い石には今とは比べられないほどの特別な存在だったのでは?妄想好きなシバタは、ツイツイそんなことを思ってしまいます。ダイヤモンドがラウンドブリリアントカットの技術で今では宝飾界の王様ですが、灯りも貧しい時代ではこの赤い石の輝きは別格だったと思うのです。求愛や抗争の道具になったり、権力者が魔術のように使ったとて不思議じゃない感じです。赤は血液や炎を連想させる色。神秘的で情熱的。よく赤い下着を着けると元気になるなんて言われますが、太古の時代でも同じように赤を捉えられていたのではないでしょうか。そんな赤い石が地中から出て来たら、恐れ慄いたり、狂喜乱舞したりしたに違いない…
今は鉱物の研究が進み、ルビーもサファイアも同じコランダムですよ。なんて申しますが、やっぱりルビーはルビーとしての存在感のある宝石だと…「そおおね、誕生石ならルビーなのぉ♩♩」7月になると、毎年こんなことを思いながら口ずさんでいます(^_^;)
そう言えば、京都でトルコ至宝展が開催中です。オスマン帝国時代のルビーやエメラルド。。。。なんとか時間をヤリクリして観に行きたいと思っています。