ペリドットのお話
先日、隕石と同じ成分を持つ宝石ですと、ペリドットをご紹介しました。
8月の誕生石。。ということでしか知られていないようですが、ちょっと調べてみるとペリドットもなかなかオモシロイ石です。
エジプトのエメラルドをすべて所有するほどに、かの美人クレオパトラはエメラルドが大好きでした。実はペリドットのこともクレオパトラは、エメラルドと思っていたようです。エメラルドとペリドットの『みどりいろ』は全然違うのに!今ならそう解るのですが、電子顕微鏡も灯りすらも満足に無かった時代…みどりの石=エメラルド そうなってしまっても不思議はありませんよね。今でもエジプトの国石はペリドットになっています。(ちなみに日本の国石をご存知ですか?答えは、また次回に!!)
ペリドットの主な産地はアリゾナです。以前は紅海沖のトパゾス島で採れたので、ペリドットを『トパーズ』と呼んでいたこともありました。エメラルドやトパーズに間違えられて、なんだか…影が薄い感じのペリドットです。
地球のマントルのかんらん岩がペリドットの主要成分。高品質のものだけがペリドットと呼ばれてジュエリーになります。なのでペリドットは火山付近で産出されます。ポリネシア神話では、『火山の女神ペレ』の涙がペリドットになったというステキな物語が伝わっています。
昔は女の涙は嘘って言われていましたが、最近は男の涙ほど軽くて嘘くさいものはないじゃないか!!な~んとなく、テレビを見ていると思います(-.-)
カシミール地方で新しいペリドット鉱山が発見されて、高品質のペリドットが獲れるようになりました。ただペリドットは比較的お求めやすい価格です。もしお選びになる時は、産地や価格だけでなく
「美しさ」
を見極めてくださいね。くれぐれも男の涙にダマサレないように!!