ルビーの指輪のリフォームです
私世代はズバリ!「ルビーの指輪」と言えば 「♪ そおねぇ、誕生石ならルビーなの。」 あのメロディが脳内に再生されます(^_^;)
そんなルビーは赤いお石の代表格。宝石で『赤 = ルビー 』で連想されると思います。派手なお色は若い時に…とお考えのお客様が多いのですが、私はぜひぜひ、髪に白いものが混じりだしたら。。。ルビーを身に着けてほしいなぁと思っています。
私自身も、今、一番嵌める指輪はルビーです。若い頃のような綺麗な指ではなくなってきます。ですが、そんな「枯れてきた指にこそ…」ルビーの赤が嫌味無く、しっくり馴染むように見えます。そして、着けているだけで気持ちが華やかに!明るく!なってきます。最近は、ルビーの赤に助けられている。。。手が荒れていたり、疲れた時とかに、そんな事を感じます。
写真の指輪は、お客様が還暦の節目にリフォームをされたルビーの指輪です。メレダイヤで取り巻いたデザインから、ルビーを横向きにセッティング。両脇に三角形にメレのダイヤを3個づつ配置しました。この両サイドのダイヤの配置はスッキリと指を見せてくれます。嵌めやすくモダンな印象の指輪になりました。
「今度の同窓会のドレスコードに、赤いものを付けてってあるんです。バッグやお洋服で赤を使うのも良いけど、指輪だと上品。今風の指輪になって、生まれかわりましたね」お客様の感想です。
実はこの指輪、お義母様からお客様に譲られたルビーです。「今度は私が着けて、そして娘に渡します」 こうしてお嬢さんやお嫁さんに受け継がれていくお話を頂くたびに…
「宝石は、病気も治せないし・腹の足しにもならないし」 宝石の在り方をそんなふうに論じたりします。ですが過去と未来を一つに繋いでいくかけがえのない美しいもの。その最たるものこそが宝石であるという想いを、強く感じます。