真珠のジュエリーのご紹介 黒蝶真珠のネックレス
黒蝶真珠のネックレスです。
黒真珠って言葉をよく聞きますが、黒真珠と黒蝶真珠は違います。真珠全体において、黒い色をした珠を黒真珠。そして黒蝶貝から採れた珠だけを黒蝶真珠と言います。
先日のマベパールのブログで、マベの母貝がペンギンが羽を広げたような形をしていると書きました。この黒蝶真珠の貝は、貝を開くと蝶々の形に似ていることから黒蝶貝と名前が付きました。
黒蝶真珠に限らず、黒い真珠全般には『お悔やみの時に着けるジュエリー』という固定したイメージがしっかりついてしまっています。宝石屋が常日頃「真珠をカジュアルに使ってくださいね」私だけでなく、そう力説を繰り返していますが、「なかなか普段には使いにくいなぁ」と思われているかもしれません。黒蝶真珠は真っ黒ではなく、深いグリーンの色の中にピンクや黄色などの多色な輝きを放ちます。だから、どんな色のお洋服にも合わせやすい。なおかつボリュームがあるので、かしこまり過ぎず、とっても日常に使いやすいジュエリーです。ぜひぜひ、カジュアルなジュエリーとして使って貰いたいと思います。
ただ…矛盾するようですが、やはり黒真珠はお悔やみのお席に使うものに違いありません。
コロナ禍が続き、お悔やみのしきたりや儀式も大きく様変わりをしてきました。参列も身内だけだし、もう簡単にできるだけ省略してという感じです。看取りから続けて、そして告別式。この流れは、家族の疲労感も溜まっていくばかり。そう思えば、これはこれで合理的で良いなぁと思うのです。
ですが…
弔うという気持ちまでもが、おざなりになってしまってはイケない。めんどくさがり屋のこのシバタでさえ、少しだけそんなことも感じます。渡世の義理だけのお付き合いは必要か不要か。それには、いろんな考え方があるようです。私自身は、出来れば勘弁してもらいたいと思うことが多い。。。何と言っても未熟者のシバタは改まった席に出ると萎縮してしまい無作法を繰り返してしまうのです。
だから…せめて!
その場に相応しい衣服に正して参列する。中身が伴わなくても、ビジュアルくらいはキチンとしよう。身内だけだから、テキトーでも構わないではなく!そこは死守していきたいなぁと、着物を畳むことすら出来ませんが…そう思っています。