ラディアントカットのダイヤモンドのネックレス
ダイヤモンドのペンダント、真ん中の四角のダイヤモンドは0.32ct ラディアントカットが施されています。
その四角のダイヤモンドを、メレのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが描く柔らかな曲線で包み込みました。まるで大切な石を籠の中で守っているかのようなデザインです。
さて『ラディアンカット』聞き慣れない名前かと思いますが、いくつかある石のカットの一つです。
簡単にダイヤモンドのカットのお話をさせていただきます。
画像をお借りしました
ダイヤモンドのカットは主に3つあります。
ブリリアントカット・ステップカット・ミックスカット
一般的なのはブリリアンカットです。石を58面体に研磨する、最も定番的なカットです。その中でも輝きを最大に引き出されるのがラウンドブリリアントカット。真上から石を見ると真ん丸な形をしています。そして真上から見ると四角なのがプリンセスカットです。プリンセスカットは約76の面を持ちます。ラウンドブリリアントカットよりも面が多いので石が明るく輝きます。
そしてエメラルドカットなどのステップカットは石の外周に平行な面をつけたカット方法です。
ブリリアントカットとステップカットを合わせたカット方法がミックスカットです。
ラディアントカットはプリンセスカットの四隅を平たくしてあります。
エメラルドカットとブリリアントカットを組み合わせた方法でカットされ、1977年に開発されました。シバタの拙い文章だと簡単そうな話と思われても仕方がないのですが、このカットが開発されたことは業界内では超画期的なことでした。
ご紹介のペンダントの真ん中のダイヤモンドを、実はシバタはプリンセスカットだと思っておりました。
石にどんなカットを施すかは、やはり職人の経験がものを言いいます。大切な原石にいかに輝きを宿らせるか。石の特性を見極めてカットをする。原石のままでは光らない石を如何にして輝かせるか。そのために何世紀にも渡って宝石の研磨職人たちが創意工夫を凝らしてきた。その過程を一本のペンダントから学んだように思います。
枠はK18PG、チェーンを通すバチカンも大きく作ってあります。鎖だけでなく、例えばベルベットのリボン等に通してお使いになっても良いなぁと思います。