昨日からの続きです。真珠のお手入れの話を再掲載します。
昨日の真珠の保管方法でも少し触れましたが、本日は真珠のネックレスのお手入れの仕方の簡単な説明です。
この話は何年か前にもブログで書いた内容です。でも、ちょっと梅雨空が続き、
「なぁ~んとなくカビの心配とか洗濯物の生乾きとかが気になるなぁ。そう言えば、タンスの中の湿気取りとかは大丈夫かな」そう思われて久しぶりにタンスを開けられたりしたら。。。もしお時間に余裕などありましたら、お手持ちの真珠もご確認なさってみてはいかがかなと思って再掲載いたします。
真珠のネックレスをお着けになった後のお手入れの基本は「珠を拭くこと」です。
ネックレスを外されたら、まずは留め金を留めて輪の状態にします。それからメガネ拭きのような柔らかい布で一珠一珠を、ゴシゴシではなく、クルクルと珠を転がすような感じで拭いていってください。二周りくらい拭いてくださいね。この時、タオルやガーゼのハンカチ等は止めてください。もし柔らかい布が見当たらない時はティッシュペーパーがベストです。たったこれだけですが、こうすることで珠の輝きがたえません。外出先でも簡単に出来ますよね。実は真珠には、人間の歯と同じ硬度がありますから『食べたら磨く』と同じように『着けたら拭く』と覚えていただければ、もっと気楽に日常的にも真珠を使っていただけるんじゃないかなと思います。
そして、拭いた後は必ずケースに輪の状態(留め金を留めた)で保管してください。
保管をされる時には、他のジュエリーと触れ合わないように真珠のケースにセットしてください。
また真珠は「そんなにデリケートな宝石でもありませんよ」と申し上げてもおりますが、やはり気をつけていただきたいことがあります。
要注意の一番は酸性の液体です。
〇酢・ドレッシング・マヨネーズ・柑橘類・柑橘類のジュース
乾杯の時にオレンジジュースをこぼしてしまった。法事の時に食事に付いていたドレッシングの袋を開けるときに失敗した等々。もし、うっかりと真珠にかかってしまったら放置せずに、この場合は速攻で水洗いして柔らかい布で拭き取り良く乾かしてください。(それが出来ない状況であれば、おしぼり等で拭き取ってください)
その他にも
〇漂白剤・食器洗剤
〇化粧品全般・マニキュア・除光液・ヘアスプレー・日焼け止め・歯磨き粉
〇インク・マーカー
〇温泉やプールもダメです
お茶やコーヒーは酸のように溶かす力は弱いのですが、色素で真珠を汚すことがあります。かかってしまった時は、先に述べましたように「速攻で水洗い→柔らかい布で拭く」をしてくださいね。
それと、ついでに真珠のネックレスの糸の状態も確認なさってみてくださいね。
留め金を外して片方の留め金を持ち、垂直に垂らします。写真のような糸の隙間がある場合は糸替えのサインです。お早めに糸替えをしてください。