大きいダイヤモンドのお話
大きいダイヤモンドとブログの題名で書き、こちらの画像が出ると勘違いされそう(誰も勘違いしないよね)ですが?!今日のニュースの写真のように店主になんちゃってダイヤモンドを持ってもらいました。
画像をお借りしました。こちらは本物、手のひらに載る2492カラットのダイヤモンドです。
アフリカのボツワナで、史上2番目に大きなダイヤモンド原石が発掘されたニュースが飛び込んできました。
「あら?2492ctって意外と小さいのね」
「なんだかダイヤじゃないみたい」これをご覧になった感想は様々だと思いますが、鉱山の中の何万トンの土砂の中からダイヤモンドの原石を見つける確率は数千万分の1ほど。その中で宝石と使用できるのは1割という確率です。しかも、この大きさ。う~ん、地球の神秘だな。
ちなみに一番大きいのはカリナンと名前が付けられている3106.75ctのカリナンダイヤモンドです。1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発掘されました。このダイヤモンドの原石はイギリスのエドワード7世(ビクトリア女王の息子さん)に献上され、この原石は大きく9個と96個にカットされます。大きくカットされた9個のダイヤはイギリス王室がカリナン1世・2世~9世とそれぞれ命名して、今もイギリス王室に保管されています。記憶に新しいエリザベス女王の葬儀では棺の上にカリナン2世が置かれていました。
ちょっと、ここからは歴史の話みたいですが大きなダイヤにつきもののこぼれ話です。
イギリス王室とダイヤモンドの逸話は、そこは天下の大英帝国!いろいろな逸話が残っておりますが、やはり有名なのはコ・イ・ヌール・ダイアモンド。コ・イ・ヌールはペルシャ語で光の山、105.602ctのダイヤモンドです。コ・イ・ヌールの原石は、1000年ほど前にインドの王朝が所有していました。この原石は600ctあったと言われていて、カリナンが発掘されるまでは世界最大のダイヤモンドでした。そこからペルシャ、アフガニスタンの王家の所有になり、1813年にインドに戻ってきます。そして1850年にインドのマハラジャからビクトリア女王に献上されました。そこには単なるプレゼントという名目ではなく、植民地とか独立国とか、きな臭い話が絡んでいる献上品の意味がありました。いわゆる戦利品的な感じかな。
その時のコ・イ・ヌールは186ctの重さがありました。ですが1851年の万国博覧会でお披露目されたコ・イ・ヌールは「大きいだけで輝かないじゃん」となり、105.602ctにリカットされます。そして、今に至りイギリス王室の王冠で輝きを放っています。。。。が、たびたびインドからコ・イ・ヌールの返還を要求されています。アフガニスタンやパキスタンからも要求があり、ダイヤモンドを分割する。あるいは博物館に寄贈する。いろんな案件が出ているみたいですが、相変わらずロンドン塔NOWの状況です。外交関係の難しいことはさておき、ダイヤの所有で揉める。う~ん、悩ましいです。
さて、今回のダイヤモンドはどんなネーミングがされるのでしょう。いくらの値がつき、そして誰が所有するのか。いろいろ興味はつきません。今は人工でダイヤモンドが作られる時代ではありますが、やはり地球から発掘されたこと。それこそがダイヤモンドと呼ぶに値するとシバタは思います。ですがアフリカで発掘されたと聞くとデカプリオ様の映画「ブラッドダイヤモンド」を思い出し気持ちがザワザワともします。コ・イ・ヌールのようにな戦利品的な対象にならないようにとも思うシバタです。