オパールの指輪をリフォームいたしました
ジュエリーのリフォームのご相談を頂く際に、
「こんな感じにリフォームしてほしいのですが」と、ダウンロードした画像をスマホで見せてくださったり、雑誌の切り抜きをご持参いただいたりします。
オパールはリフォームのご相談をよく頂く石ですが、最近、シバタでよく「こんな感じにお願いしたい」とご希望されるデザインが、こちらの写真のような指輪です。
オパールをくるりと地金で囲むデザイン。
このように宝石をくるりと輪のように地金で覆う留め方を『ベゼルセッティング』とか『フクリン(覆輪)留め』と呼びます。
昨日、ご紹介したスフェーンもこの留め方です。
ちなみに、一昨日ご紹介したピンクダイヤは爪で留めてあります。
フクリン留めはカジュアル感じだけでなく、コロンと可愛らしく・愛らしい感じもがいたします。また引っ掛かりもありませんので、お使いになる時にもストレスを感じることが少ないデザインです。
ジュエリーのリフォームのご相談をいただく時に、オパールだけでなく「シンプルで、カジュアルな仕上がりにしてほしい」とおっしゃるお客様の多くが、この枠をお選びになられるように思います。
こちらはフクリン留めのダイヤモンドのピアスとペンダントです。
カジュアル感があるので意外に思われるかもしれませんが、ベゼルセッテイングは爪留めよりも古くからある石の留め方です。ポンペイ展が今、東京の上野で開催されているようですが、きっと当時の権力者の指輪や耳飾りはこの留め方のジュエリーもあったろうなぁ。たまたま昨日テレビでポンペイが特集されていたので、そんなことを思ったシバタです。