このジュエリー、どうしたら良いのかしら? 最終回
昨日までのブログで、まだ紹介していないリフォームの事例を載せていきます。
①アコヤ真珠のネックレスをステーションションネックレスにリフォーム
「黒蝶真珠のネックレスを買ったらアコヤ真珠のネックレスの出番が無くなってしまった」
このお話は私が思っている以上に多く伺います。誰しもが持っていらっしゃるアコヤ真珠のネックレスは、立て爪のダイヤモンドの指輪同様にタンスの中にしまったまま。冠婚葬祭だけでなく真珠のネックレスを日常使いしてほしい。そう思いますが、やはり気が引ける。悩ましいですが、そう思われても仕方ないのかなぁと思います。
でも
「結婚する時に母が持たせてくれたんだよねぇ」
だから!せっかくのアコヤ真珠のネックレスです。是非とも活用してください。シバタではアコヤ真珠を鎖に通して長めのステーションションネックレスをお作りするのが人気です。
真珠と真珠の間隔や鎖の太さもお好みでご指定いただけます。また、ほとんどの方が70cm以上の「かぶれる長さで!」とリクエストされます。長めにすることでアコヤ真珠のネックレスがカジュアルに変身します。お着けになる機会が一気に多くなりますよ。
②指輪からペンダントにリフォーム
南洋真珠の指輪をペンダントにリフォームしました。
こちらは個性的な形の南洋真珠を活かして可愛らしいペンダントに!
こちらも愛らしいペンダントになりました。
「真珠の指輪を譲られたけど、嵌める場所を選ぶようで着けられなくて・・・」
真珠の指輪。とても華やかなジュエリーですが、やはり結婚式とか嵌める場所が限られてしまうようにも思います。指輪からペンダントにリフォームのご相談をいただきます。
また、
石の周りをダイヤモンドが取り巻くデザインは指輪の定番的なデザインですが、
「やっぱり、普段使い出来ないしなぁ~」そんなご相談をいただきます。
指輪のアームの部分だけを切り離し、指輪をそのままペンダントにリフォームしました。華やかなイメージはそのままですが、ペンダントだと抵抗感なく使いやすくなります。鎖を通すバチカンも切り離した指輪のアーム部分の地金を利用して作ってあります。
③指輪のリフォーム
こちらはパライバトルマリンのペンダントを、シンプルなベゼルセッテイングの指輪にリフォームしました。
こちらはご夫婦の思い出のオパールを、嫁ぐお嬢さんへと指輪にお仕立てしました。
お持ちの石の大きさや形、また石の特性などによって、出来上がりは同じデザインでも石の留め方などが違ってきます。また地金をマットな仕上げにされるか、鏡面仕上げにするか。お客様のご希望を伺いながら話を進めていきます。
④一文字のデザインの指輪をリフォームする
ダイヤモンドの一文字の指輪も一世を風靡した感のあるジュエリーです。ですが、2枚の写真を比べてみると立て爪のダイヤモンドの指輪同様に、以前の一文字リングも爪が高く作ってあります。一文字リングのダイヤモンドを利用してレール留めと呼ばれる指輪に作り替えました。
左がビフォー、右がアフターです。こちらは爪で留めるデザインにリフォームしてあります。高さの違いだけでなく、デザイン的にもスッキリした印象になりました。
指が長く見える効果があり、指輪の重ね付けに最適なV型の指輪
「もう重ね付けはしないからシンプルに使いたいの」
使ってある7石のダイヤを使って一文字の指輪へリフォームしました。
⑤オパールのリフォーム
ダイヤモンドのジュエリーの次に多くリフォームのご相談をいただくのがオパールです。
おばあ様やお母様から譲られた方が多いです。ご家族を受け継ぐジュエリーですね。
長々と・・・クドクドと・・・書いてしまった「このジュエリー、どうしたら良いのかしら?」シリーズは、これで終わりです。お付き合いただきまして、本当にありがとうございました。
リフォームしたジュエリーをお客様にお渡しする時は、実は私が一番緊張する時です。「イメージ通りかな?」「お気に召していただけるかな」大きな体のわりに気持ちだけは細いシバタは、実は内心はドキッドキドキしております。
「わぁ~素敵になったねぇ。もう着けられないって諦めてたから嬉しいな」
「高さが抑えてあるから、これで着けられる」
そんなご感想をいただくと、本当に天にも登る気持ちになってしまいます。
シバタの願いは、お手持ちのジュエリーを長くお使いいただくこと。ジュエリーが貴女の相棒のような存在になることです。これからも、そのための加工や工夫などをお伝えしていきたいなと思っています。
28日(土)~30日(日)の三日間はシバタにジュエリー修理の職人がやってきます。ジュエリーのお困りごとなどを直接にお話しできる絶好の機会です。どうぞお気軽に、あなたのジュエリーをお持ちくださいね。