ガーネット
地球はいろんな色の宝石を産出してくれます。赤・青・黄・紫・・・地中の中で綺麗な石が誕生する。本当に神秘です。
なかでも、赤い宝石は昔から特別な存在だったように感じます。赤い色は、気持ちを高める・気を集中させる・そして人を惑わす。。。そんな色なのでしょう。スピネルやルビー、ルベライトの赤い宝石が、王冠や杓に嵌め込まれているのを見る度に、権力者が欲した象徴のような石だなぁと私は(一人勝手に)思ってしまいます(#^.^#)
写真の石は、赤い色でも落ち着いた赤。柘榴石とも呼ばれているガーネットです。最もポピュラーなガーネットの色味です。ガーネットも、紫の色味が強いものはロードライト・ガーネット。緑のガーネットはツボライトと言われ、青色以外の色があります。
紀元前のエジプトでガーネットはすでにジュエリーとして使われていました。アンティークジュエリーにもガーネットはよく見られますが、19世紀の宝石屋の主流の宝石はガーネットでした。照明がたいまつやろうそくの時代に、仄暗い宮殿や広間で赤いガーネットは淑女の胸元を飾っていた。う~ん、蠱惑的な演出をしたいに違いない!!
今では1月の誕生石という認識が強いだけのようなガーネットに歴史の重味が加わってくるような。。。ガーネットで妄想する私です。
こちらは、緑のガーネットの中でも別格な『デマントイド・ガーネット』 ロシア産まれです。ベルベットのような落ち着いたグリーンが本当にきれいです。