ガーネット
1月の誕生石のガーネット。『赤い色の石』と思い浮かぶ方が多いと思います。だからでしょうか、昔からよくルビーと間違えられたりしています。
ガーネットは世界各地で産出されますが、産出する場所で色の特徴があります。ロシアからは黄緑色・ドイツはオレンジ色・ケニアは緑色。その他にも紫、黒等々、ガーネットには赤色以外にもいろんな色があります。
向かって左のオレンジ色がスペサタイトガーネット。右はロードライトガーネットです。
古今東西、宝石には逸話があるようにガーネットにも面白い話がたくさんあります。ノアの箱船の行き先を照らしたランプの灯りはガーネットだった。古代エジプトやローマでは、血液の病気の治療に使っていたとか。古代は、赤色の持つパワーはすごい神憑りだったんだろうなぁと思います。
アンティークジュエリーにもガーネットが、よく見られるのは産業革命で財をなした層が保養地だったボヘミアに行きガーネットを買い占めたからです。一時は宝石屋の半分をガーネットのジュエリーがしめていたほど大流行しました。イギリスのドラマ、ダウントンアビー(なかなかドロドロしていて面白いですよ)を見ていると、ご婦人方がガーネットのネックレスをよく着けています。(ちなみに葬儀の場面はジェットのジュエリーでした)
今の時代の身近な物にもガーネットは使われています。日本名でガーネットは柘榴石ですが、ガーネットの語源は『granatum』ラテン語の『種子・種のような』からきています。グラニュー糖はガーネットからきた言葉です。それとサンドペーパーのざらざらにはガーネットが使われています。なかなか幅広く。。。活躍していますね(^_^)