真珠の連相
『女の子が産まれたら、毎年一粒の真珠を買っていく。大人の女性になったら、真珠のネックレスに組んで贈る』そんな話を聞いたことがあるかと思います。
女優の高峰秀子さんがご自身の結婚式で着けられた真珠のネックレスは、そのようにして組んだネックレスでした。数十年を掛けて一珠一珠を集めていったのでなく、ある年は数珠という感じで、仕事を成し遂げたご褒美に買い求めた。そして5年を掛けてネックレスを完成させた…そうエッセイに書いてありました。
エッセイでこの話を知った時、私はその結婚式の真珠が見たいなぁと思いました。『高峰秀子の流儀』に、その写真が掲載されていまして、この本を買ってからは何度も見ます。短めの長さで、本当にかっこよく着けていらっしゃいます(シバタに本がありますから、ご覧になりたい方はいつでもどうぞ!)
さすがは高峰さん! 素敵だなぁと思ったりもしますが…
やはり、真珠のネックレスをお求めになる時は、ネックレスの珠の均一感が整っているかも見て欲しいです。もちろん、アコヤ貝から珠を採り出した時に、大きさ・色あい・テリ・巻きの品質を業者がしっかりチェックします。そして、さらに細かく選別してネックレスに組んでいきますから、珠の組み合わせがヘンなネックレスはありません。ですがネックレスには、一本一本の表情があります。それを『連相』と言います。それを見比べていただくためには、実際に何本かを着けてみてください。一本一本の表情の違いがわかります。その中から、貴女を引き立てる一番のネックレスを選んでくださいね。