真珠のお手入れ
昨日、真珠の話をお客様としていまして…私が申し上げたことでお客様が驚かれました。
『真珠は人間の歯と同じ固さを持つ』
真珠は、10を一番硬いとした鉱物の単位でみると4になります。例えば10はダイヤモンド。9~8.5がサファイア(ルビー)です。そこから考えると4というのは、「あぁ~やっぱり真珠は柔らかいのねぇ。傷つきやすい…着ける時には気をつけないと。なんだか疲れそうだ(-.-)」そんな気持ちになるかもしれません。
だけど
普段、煎餅や堅あげポテトやキュウリ。。。をバリバリ齧ったりしている歯も4。そうだと「へぇ~以外と丈夫かも!」って思えてきます。一気に、もっと気軽に真珠を着ける機会を増そうって感じになりませんか。
そして、
歯は食べたら磨く…これが基本ですが、真珠は『少しだけのお手入れ』で大丈夫です。
お使いになった真珠は、表面についた汗や化粧品をぬぐう感覚で!真珠クロスやティッシュペーパーで、珠を転がすようにクルクルクルと2、3周拭いてください。(脱脂綿は絶対ダメですよ) そして必ず、留め金を留めてケースの中に保管してください。
真珠のケースには真珠だけを保管してください。どうしてもの場合(旅先とか)は、触れあわないようにご注意を。
何よりも!
一番気をつけていただくことは酸のもの。かのクレオパトラは真珠を酢で溶かして飲んだ…って逸話も残っているくらい酸のものは要注意です。だからマヨネーズやドレッシングは絶対的NGです。柑橘類やそのジュースも以下同文。もし真珠にこぼしてしまったら、急いで固く絞った布でそれらを拭き取り乾燥することですが、拭き取ったら直ぐに専門店に直行することをオススメします。シャンプーとか化粧品、洗剤にもくれぐれもご注意を。マニキュアをされる場合は、真珠を外して塗ったり除光液を使ってください。
お手入れに関しては、アコヤ真珠でも南洋の白蝶真珠・黒蝶真珠も同じです。
昨日のブログで、真珠の稚貝のことを書きました。真珠には、真珠に携わる人達が一珠入魂の思いがある…いつも現場の方と話す度に感じます。だからこそ、真珠をたくさん着けて欲しいなぁと私は思います。