子どもの日なので、真珠の子どものお話(^.^)
5月5日 子どもの日ですね。昨日、近所の和菓子屋さんの前を通ったら、柏餅をお求めになるのでしょうか。たくさんの方が(間をちゃんと取って!)並んでいました。
おととい、NHKのニュースで、『三重県南伊勢町で、アコヤ真珠の母貝になるべく稚貝を伊勢の海で育てる』というニュースをやっていました。その前日に、仲良しの真珠業者さんからも、同じ内容の新聞記事が送られてきました
2月28日のブログに、愛媛の愛南町ではアコヤ貝の稚貝を育てていることを書きました。日本のアコヤ真珠の主な養殖地は、伊勢志摩、宇和島、長崎です。アコヤ真珠の母貝となる稚貝は、ほとんどが愛媛県の愛南町で養殖されます。伊勢志摩のアコヤ貝の養殖に使っている稚貝も愛南町生まれです。昨年、日本中のアコヤ真珠の大量死のニュースが流れました。アコヤ貝が死ぬということは、真珠の養殖がダメになるだけでなく、その稚貝もダメになります。つまり、次の年のアコヤ真珠の養殖が出来なくなってしまうのです。今年の養殖に間に合うよう、愛南町ではより丈夫な稚貝を早めに養殖し始めた。そんな内容のブログです。
ですが!
三重県でも、やはり昨年のようなことが起こった際、直ぐに対処が出来るようにと、伊勢志摩の海でも稚貝を育てることを始めました。地産地消??とは、ちょっと意味合いが違いますが。。元気な稚貝の養殖が、この海でも出来ればなぁと思います。美しいアコヤ真珠が誕生する条件に、海水の温度やプランクトンの数・などがあります。稚貝の養殖も、やはり同じような環境が必要なのです。
真珠を育てる業者にとって、稚貝はまさに可愛い子どもです。なので昨年の出来事は、たいへん胸の痛むことでした。アコヤ貝を浜揚げして、中にある真珠を採り出す時は赤子を抱きとめるのと同じ想いかもしれません。