11月の誕生石『シトリン』と『トパーズ』
11月の誕生石は『シトリン』と『トパーズ』です。 写真はシトリンの指輪です。
シトリントパーズって言葉をお聞きになったことがあるかと思いますが…注意してくださいね。『シトリン』と『トパーズ』は全く別の鉱物です。
シトリンは石英(クォーツ)で水晶になります。フランス語でレモンを表す「シトロン」が語源で、すこ〜し黒味のある黄色の水晶を『シトリン』と呼びます。水晶と言えば、お数珠とか占い師の珠とかを思い浮かびます。ちょっとオカルトチックなイメージもあるような😅 紫の水晶はアメシストですが、アメシストやシトリンには宝石らしい華やかさを感じます。
トパーズはケイ酸塩鉱物。こういうとなんだか難しく感じますが、水晶より少し硬めの鉱物です。(水晶は硬度7 トパーズは硬度8) トパーズの和名は黄玉と言います。トパーズで良くご覧になるのが青いトパーズのブルートパーズではないでしょうか。
トパーズは、このブルーの他にもいろんな色があります。なかでもピンクがかった橙色のトパーズは『インペリアルトパーズ』と呼ばれ、たいへん希少な石になります。
このインペリアルトパーズとシトリンの色目はよく似ています。ただ価格的には全く違い…インペリアルトパーズはたいへん高価な石です。そもそもインペリアルトパーズと名前が付けられたのも、シトリンが関わっています。その昔、水晶の商人はシトリンを売りさばくために意図的にシトリントパーズと称してシトリンを販売しました。これに抗議するために、19世紀にトパーズの産地ブラジルは国を挙げて宝石名トパーズの最初に『インペリアル』を付けたのです。日本でも宝石店やデパートで『シトリン』を『シトリントパーズ』と間違えて表示していたことがあります。意図的か、ウッカリか、どちらにせよ宝石屋の過ちからシトリントパーズと言う言葉を一人歩きさせてしまいました。トパーズもシトリンもどちらも透明感のある美しい石です。トパーズの石言葉に『誠実』があります。身も心も汚れちまった…シバタが言うのもおこがましいですが、やっぱり誠実な気持ちでお石をご紹介していきたいなぁと思います
(ちなみにシトリンの石言葉は商売繁盛。。。そう聞くと、なんか血が騒ぎます😅)
今年に入って月が変わる頃に誕生石をブログでご紹介してきました。最初はとりあえずブログのネタとして書いていました。私は日常のほとんどを店番をして過ごしています。ステイホームと言われても、さほど日常に変化はありません。ですがコロナ禍での、「出ない」のと「出てはいけない」のは大きく違いました。店の営業も緊急事態宣言を受け、ダラダラとボンヤリした気持ちで毎日を過ごしていくようになりました。季節の移ろいさえも感じない。。。これじゃあぁ〜アカンよなぁと。ただ月日だけが過ぎてしまうのを避けるために、何によりも自分の気持ちを新しくしていくために、今は誕生石のブログを書いているように思います。
なので!今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。残り2ヶ月と聞くと慌ただしく感じますが、これから年末にかけては、いくつになっても!サンタクロースは来なくても?!ロマンチックな季節だなぁとワクワクします。楽しく、免疫力上げて過ごしていきたいですね。