真珠のお話① アコヤ真珠のネックレスをお選びになる時のポイント
本日は真珠をお求めになる時に、ちょっと覚えておいていただきたいアコヤ真珠の選び方を5つのポイントに分けて説明させていただきます。
①珠の大きさ
大きいことは良いことだ!!真珠も大きいのが一番良いです!って申し上げたい気持ちもありますが、それだけでもありません。珠の大きさはお着けになる方がいろんなネックレスをご試着をされて、ご自身が一番素敵に見える珠の大きさをお選びになってください(その時は全身が映る鏡でのチェックもお忘れないように)よく小柄だから小さめが。。。とか聞きますが、それは違うと思います。
具体的な数字で言うと、シバタでは、7.5ミリ~8.0ミリ。8.0ミリ~8.5ミリ。8.5ミリ~9.0ミリに人気がございます。こうして数字で表すと僅かの差なんですが、実際に試着されると例え1mmでも、珠の大きさの違いが明確にお分かりになります。面倒かもしれませんが、試着に遠慮は要りません。いろんな大きさの真珠を試してください。真珠のネックレスを着けた時に、パッと見て一番分かるのが大きさです。真珠をお求めになる時は、先ずはここを決めてくださいね。
また、例えば遠方に住むお孫さんへの贈りたいというご相談には、8.0ミリ~8.5ミリをお勧めしています。これから年齢を重ねても使いやすい大きさなので贈り物に最適な大きさです。なかなか今はお会いになれない時。。。どうぞお気軽にご相談ください。
②お色
まず「真珠は何色?」
そう聞かれたら白色となるでしょうが、アコヤ真珠にはホワイト系・ピンク系・グレー系などのいろんな色目があります。その中から、やはりご試着してお顔映りが良いお色目を探し出してください。
もし嫁がれるお嬢様に真珠のネックレスをご用意したいとお考えでしたら、やはりナチュラルホワイト(少々みどり系な色目)かピンク系がお勧めです。よく「ピンクの色目の真珠はお悔やみに使えない」「年を取ったら使えなくなるの?」このようなご質問も頂きますが、そんなことはありません。安心してお選びくださいね。
③形
これは、ズバリ一言!!アコヤ真珠のネックレスの珠は真ん丸な形がベストです。
④キズ
これも、ズバリ!キズは無いのが良いです。
生物であるアコヤ貝で形成される真珠は、海中で真珠層を巻いている間に何かのストレスを感じると巻きにムラが生じることがあります。それは珠の表面に凹んだ小さな穴のようにも見えるので、キズという言い方とは別に『エクボ』なんて業界では呼ばれます。この巻きのムラであるエクボは天然の証でもありますが、出来るだけエクボのない珠が良いでしょう。
⑤巻きと照り(光沢)
真珠の核の周りを巻いていく真珠層。この真珠層が何千って単位で巻いて珠を作ります。真珠層が厚いと真珠の経年劣化を防ぐ役割(変色を防ぐ・強度が増す)をします。また真珠の表面の輝きは、真珠層が幾重にも重なった内側からの輝きが湧き出て作られます。(内側からにじみ出てくる美しさ。。。なんか人間と同じで、ただの厚化粧よりも中身が大事ってことですかね)
下の写真は分かりにくいかもしれませんが、シバタにある真珠層の違う珠の断面です。ふろふき大根を作る時の大根の皮を剥く前の状態をイメージしてください。向かって右側は皮が厚そうに見えますね。この真珠は越物。つまり2年間海中で育てられた真珠層の厚い珠です。左側は皮が薄そうな感じです。大根の剥く皮は薄い方が良いのでしょうが、真珠は層の薄さはいただけません。
真珠層の厚さは真珠を選ぶうえで大切な要素ですが、残念ながら真珠のネックレスを選ぶときには分かりません。鑑別書やお店の話をご参考にされてみてください。(花珠と言われる珠の標準的な厚さは0.4mm~と言われます)
それと真珠層の厚さは照りに係わってくることから、ご自分で簡単に照りの良さがある程度分かる方法があります。真珠のネックレスを顔に近づけてみてください。珠に写る自分の顔がくっきり見えるか、ボンヤリ見えるか。お顔がシャープに写る珠はきれいな光沢を持っています。ぜひ、いろんなネックレスで自分の顔がどう映るかを比べてみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
明日は「年を重ねたら、真珠は黒い方がいいのか?」のお話です。