2月の新しい誕生石に加わったクリソベリル・キャッツアイ
2月の新しい誕生石に加わった「クリソベリル・キャッツアイ」の指輪です。
こちらの写真は2020年の6月に一度ブログでご紹介しました。その時は2月の誕生石はアメシストだけでしたし、何故ブログにこの指輪をご紹介したかと言うと→シバタの店主がコロナの自粛中で子猫の動画で癒されていたから。。。そんな理由でネコつながりって感じだけのブログを書いたのでした ^^
2月22日はにゃんにゃんにゃんのネコの日(ヨーロッパでは2月17日がネコの日らしい)また新しく2月の誕生石に「クリソベリルキャッツアイ」が参戦!
だから!
もう一度、前回のブログに書き加えたりしながら、改めてクリソベリル・キャッツアイのご紹介をしたいなと思います。
キャッツアイは猫の目のように石の中に縦に線が出てきます。和名もずばり猫目石です。
いきなりですが、ここで3回目のうっかり八兵衛シリーズ?!
ネコの目のような線が出てくる石はたくさんあります。例えば、トルマリンとかエメラルドとか。男性のお念珠として使われているタイガーアイ(虎目石)とか。一応、キャツアイの定義としては宝石のインクルージョンがネコの目のように見えることを言います。ただクリソベリルにはキャッツアイが多く見られるために、クリソベリルをキャッツアイと呼んだりもしています。キャッツアイ効果が出る、一番宝石としての価値があるものがクリソベリル・キャッツアイです。
まず、クリソベリルとは鉱物名です。クリソとはギリシャ語で「金」。ベリルは「緑柱石」を意味します。和名では金緑石と言います。クリソベリルは黄色を帯びたような緑色をしています。地中で長い期間、圧縮されることでクリソベリルが作られます。その間に、石の中に空洞が出来たり・ルチルと呼ばれる針金状の結晶のインクルージョンが出来たりします(余談ですが、ルチルの入った水晶が金運アップって言われているルチルクォーツです)こうした特性は、石を加工した時に光の反射によってキャッツアイが現れることがあります
石の表面を丸く山型に整えるようにカットすることカボションカットと言います。クリソベリルの針状のインクルージョンと平行になるようにカボションカットを施すと線が現れてきます。これがネコの目のように見えます。
キャッツアイは縦の線が石の真ん中にくっきり出るものが良しとされます。この一本の線が出ることを『シャトヤンシー』と言います。シャット(chat)とはフランス語でネコのことです。線に光にあてて動かすと、この線が左右に移動します。石の厚みが厚いほど、シャトヤンシーの効果がはっきりと出ます。また光源に近い・遠いで色味も変わっていきます。
(シバタの店主の指ですが。。。)
1世紀頃のローマでは既にキャッツアイが用いられていました。クリソベリル・キャッツアイは見た目から、未来を予知する石と言われていました。このクリソベリル・キャッツアイが国石のスリランカでは悪魔から身を守る石とされています(今は枯渇してしまっています。今の主な産地はマダガスカルになります)
日本でクリソベリルキャツアイの話と言えば、あのデヴィ夫人がスカルノ大統領と結婚したころ、夫人のお気に入りがキャッツアイだった。それと総理大臣池田勇人氏がスリランカに訪問した時に1000万円でクリソベリルキャツアイを購入した。日本で戦後に人気の石はダイヤモンド以外では、ヒスイ・オパール、そしてこのクリソベリル・キャッツアイでした。まさか、こんなところから人気に火が付いたって訳だけではないと思いますが、お二方とも影響力は強そうですよね。。。