昨日のブログの付け足し ハート&キューピッドのダイヤモンドのお話
「ハート&キューピッドのダイヤモンドです!ホントに輝きますから!!」
ブログで絶叫するように書き連ねても、ダイヤモンドに「ハート&キューピッド」と名札がぶら下がっているわけではありません。もちろん実際に見て頂ければ、その輝きにどなたもが納得されます。
このハート&キューピッドのダイヤの中に現れる模様も、特殊なレンズで見ることはできますが肉眼では確認はできません。またジュエリーにセットされてしまうとレンズを通しても、この模様を確認することが出来ない場合もあります。
それじゃ、ホントにハート&キューピッドのダイヤモンドなの?って思われても(絶対にそんなことはありませんが!!)仕方のないことなのかなぁとか思ったり。。。
ですが!!
安心してください(どっかで聞いたセリフ?^^ )
ハート&キューピッドのダイヤモンドのジュエリーには、鑑定書やこのような鑑別のカードが必ず付いています。
さて、ここからは簡単にハート&キューピッドのダイヤモンドのお話。
ハート&キューピッドの模様は、キレイなラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの全てに見える訳ではありません。
ダイヤモンド(いわゆる天然のダイヤモンド)の唯一の人間の手による加工は『研磨』の工程です。宝石には、オーバルカットとかプリンセスカットとか、いろんなカットの種類があります。ダイヤモンドに施されている多くは「ラウンドブリリアントカット」です。このラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドを最高に輝かせるためにと宝石のカッターや研磨師が長い年月をかけて考案しました。そのカットの評価の基準になるのが、ダイヤモンドのプロポーションとフィニッシュ(シンメトリー・ポリッシュ)です。
先ずダイヤモンドのプロポーションは、はっきりと数字化されています。
●分かりやすく言うと→人間でいうところのB85/W58/H90。。。顰蹙をかいそうですが、こんな感じです。
ですが、シンメトリー(石が左右対称か)は感覚的な基準です。
●分かりやすく言うと→すごく輝くダイヤですってことを言いたい時にシンメトリーですって使う。
ならば、
ダイヤのプロポーションは数字で明確に良し悪しがわかるけど、シンメトリーは感覚的に表現する。。。これは、ちょっとね。そんな気持ちになりますよね。
そこで!!
ダイヤモンドのシンメトリーを明確化するために、画像でシンメトリーがきちんと整っているかを分かりやすくした。ダイヤモンドの中に全く同じ形の8本の矢と8個のハートが規則正しく配置しているのが見られる。これをハート&キューピッドと命名して、分かりやすく表現したのです。
ついでなんで、簡単に専門用語のご説明も!
(これ↓使います)
ダイヤの上の部分をクラウン、下部をパビリオンと言います。この二つの間をガードルと言い、ガードルの外周が石の一番大きい部分になります。これらの長さの比率や角度でプロポーションの評価が決まります。ベルギーの数学博士が計算して、理想の形の数値化がされています。ご婚約指輪とかのダイヤモンドの鑑定書に明記してあります。機会があったら見てみてくださいね。
またダイヤの表面を見てみると、ひし形や三角の形の面があります。この面をファセットと言います。
ラウンドブリリアントカットのファセットは全部で58面あります。このファセットの形や配置が完璧なほどシンメトリーになります。シンメトリーなダイヤは強い輝きを放ちます。そしてポリッシュとはダイヤの表面の研磨状態のことです。
最後に、
ハート&キューピッドが見えなくてもダイヤモンドの評価の高いものもあります。ただ、輝きがマシマシになるカットのダイヤモンドの中に『ハート♡と矢🏹』の形がある。ちょっとキュンとします。何てたって、やっぱりジュエリーや宝石には数字だけでなく、夢とか愛とか神秘とか。必要だからねってシバタは思ってます。。。(#^.^#)