黒蝶真珠のネックレスのご相談をいただきました
「アコヤ真珠のネックレスは持っているんだけど、年と共にやっぱり黒い真珠が良いかなと思って」
そんなご相談をいただきました。
以前のブログで私はこんなことを書きました。一部を抜粋します
↓
冠婚葬祭のマナーブックなるものを読むとお悔みの席に参列する際のジュエリーは
「大人の女性は黒の真珠で」
「お嬢様には白い真珠を」
このような文言の本が多くありました。
そうであれば、ある程度の年を重ねた大人の方は黒いやグレーの真珠ってことになり、お嬢さん的な年齢の方は白い真珠が良かろうということになります。ですが、この「ある程度」の大人やお嬢さん的が何歳になるのかは、これまたビミョウゥゥな感じで、ハッキリとキッパリと50歳と30歳が境目です!!と断言することは出来ません。このジェンダーレスな時代に、こんなことを書いても良いものかとも思ったりもします。黒い珠と白いアコヤを数字的にで区別するのか。それとも、例えば、おばあ様が亡くなって、娘は黒い珠で・孫は白い真珠ならバランスが取れるのか。この捉え方は個々で違ってくるのかなと思います。
ただ、
やはり、お悔やみの席では黒やグレーの真珠の方が、きちんとした印象を周りの方に持ってもらえるのは間違いのないことだと思います。お悔みに関しては、黒系の真珠の方が大人の女性としての品位やたしなみを醸し出してくれます。もちろん身なりで人間を判断することは正しいことではありませんが、装いが悲しみの気持ちを大きく語ってくれると思うのです。
コロナ禍が過ぎ、この秋は4年ぶりのイベントや催しが開催されて盛り上がっているようです。いろんなことが以前のように戻ってきたなぁと実感します。ただ、やはり冠婚葬祭の在り方に関してはコロナ禍を境にこの状態が続くんだろうと思います。特にご葬儀は家族葬が当たり前になってきました。参列する機会は少なくなってきますよね。でも、お客様のお話しを伺うと「参列する時の気持ち」は、時代や参列者数が変わっていっても変わらないということを実感します。
マナーに添った装い。。。
ひょっとしたら、これから先は「そんなの古い考えじゃん」と死語になっていくのかなとも思います。でも、たぶん守りたい一線は崩さない。その考えをシバタ的には大切にしたい。ご相談を伺いながら、そんなことを思います。