このジュエリー、どうしたら良いのかしら? ② 立て爪ダイヤ編その2
本日も昨日に引き続き、立て爪のデザインのダイヤモンドの指輪のリフォームのお話です。
昨日は立て爪のデザインのダイヤモンドの指輪を、お好みの指輪にリフォームした事例を書きました。
でも最近は、
「職場では指輪は着けられないんです」
「指輪は手荒れの原因になるので嵌めません。指輪のダイヤモンドをペンダントにすること出来ますか」
「娘にお守りがわりじゃないけれど、私の気持ちとしてダイヤをペンダントにして贈りたいの」
このようなお話をいただきます。
本日は立て爪のデザインのダイヤモンドの指輪から、ペンダントへのリフォームの事例をご紹介していきたいと思います。
上の3枚の写真のペンダントは、ダイヤモンドのペンダントのリフォームのご相談で人気の3本です。順々に紹介いたします。
① ダイヤモンドを小さな6本の爪で留めるデザインです。ペンダントの定番的な留め方です。
ペンダントも6本の爪で留めます
指輪と同じように以前は、頑丈なとでも言えるくらいの大きな6本の爪でダイヤを留めてありました。ですが、ペンダントの爪も小さく目立たないような留め方になりました。
また鎖を通す箇所(バチカンと呼びます)も以前は大きく作ってありました。バチカンが大きいとご自身で鎖を通したり・外したりが可能です。でも大切なダイヤモンドが抜けて落ちてしまう。また、バチカンも小さくした方がすっきりした印象になる。バチカンも小さくなっています。
ただ、この大きさだと自分で鎖を通し直したりは出来ません。ダイヤのペンダント専用の鎖が必要になりますが、安全性やビジュアル面。それらを考えると、やはりバチカンは小さいめがおススメです。もちろん、大きめのバチカンでもお作りいただけます。
② ダイヤモンドを前と裏側から留めるデザインです。一点留めと言います
この留め方は、パッと見るとウルトラマンのお面に似ているような気がします(だからシバタは胸の内でウルトラマンと言ってます)
ご覧になって分かるようにダイヤモンドのガードル部分が、むき出しの状態で留まっています。例えば0.5ct以上の重さのあるダイヤでペンダントをお作りなる場合。ダイヤの大きさを活かす枠として、この一点留めは良いなぁと思います。
「むき出しって、ダイヤが落ちやすくない?」
そんなご心配があるかと思いますが、安心してください!
このように横から見ると裏側からガッシリと抑えてあります。なので落ちるというご心配は無用です。
③ ダイヤモンドの周りを丸く囲ったデザインです。ベゼルセッテイング(フクリン留め)と言います。
爪のないデザインなのでお洋服を傷つけたりする心配もありません。コロンと可愛く、またカジュアルなイメージもあるためか若い方の人気はNo.1です。お嬢さんにリフォームしてプレゼントをする場合に、この枠をお選びなる方も多いです。
この枠は鎖を通すバチカンを無くすことで円形を際立たせます
鎖はこんな感じで通しています
「もっと華やかに!」
「動きをもたせたい!」
そうお考えの方には『ダンシングストーン』のセッテイングはいかがでしょうか
『ダンシングストーン』は人間の呼吸する動きだけで、真ん中にセットしたダイヤがフルフルと揺れ・キラキラと輝きます。
こちらもダンシングストーンです
ダイヤモンドの周りにメレのダイヤを配して、より輝きがマシマシになります。
三角形を模したような、この形はダンシングストーンの基本的なデザインです。
立て爪の指輪からのリフォームではありませんが、もう使わない指輪のダイヤを使って3粒のペンダントをお作りしました
足りないダイヤはお客様のお持ちのダイヤと似たダイヤをシバタが探し、3個を並べても違和感のないように仕上げました。複数のジュエリーを一個にまとめて着けられるようにするのも良いですよね。終活や断捨離とは違うかもしれませんが、個数は整理しても思い出は減らさない?!ジュエリーのリフォームには、そんな意味合いもあるとシバタは思っています。
ペンダントにも、たくさんのデザインがあります。指輪同様に雑誌やネットで「こんな感じで」と仰る方や、シバタの店内の実際のペンダントをご覧になって「こんな感じに」とデザインを決める場合もあります。
またペンダントに通す鎖はリフォームの出来上がりをご覧いただき、ペンダントとバランスの良い太さや、お好みの長さの鎖をお選びになるのが良いかなと思います。それと、お手持ちの鎖で「これ使えるかしら?」と思われたら遠慮なくご持参ください。