エメラルドのお話
5月の誕生石はエメラルドです。結婚の記念だと、55周年がエメラルド婚。『5』に縁のある宝石です(^.^)
エメラルドをこよなく愛した有名人は、やはりエジプトの女王クレオパトラでしょうか。領土にあるエメラルド鉱山は、すべてクレオパトラが独占!エメラルドをた~くさん、たくさん所有していました。緑の石には、もうひとつペリドットがあります。ペリドットはエメラルドと間違えられていたこともありました。ですが、ペリドットは若々しい黄緑。一方、エメラルドははっきりと主張しているような華やかな緑。きっとクレオパトラに似合ったでしょうね。そう言えば、映画でクレオパトラを演じたエリザベステーラーも有名なエメラルドコレクターです。
その印象のせいか、今の日本でも何となくマダムのジュエリーって思われがち。私も最近になって「エメラルドって蠱惑的で、吸い込まれそうな美しさだわ」って、とっても魅力を感じるようになりました。着物にも合いそうだし、年齢を重ねていくほどに楽しめるジュエリーではないでしょうか。
2011年にブラジルで発見された341kgものエメラルド原石には、バイーアエメラルドって名前が付いています。この石を運ぶ途中にパンサーの群に襲われたり、密輸されたり…このエメラルドを持つと必ず事件に巻き込まれる。そんな曰く付きのエメラルドです。今はアメリカにありますが、いつの時代も、エメラルドでなくても、宝石にはこんな逸話がつきまといます。
もちろん、素敵なお話も(^.^)
エメラルドは目に良いジュエリーと、昔から言われています。宝石の職人も作業に疲れたら、手を休めてエメラルドを眺めたとか。なんだか、現代の森林浴に通じるような話です。それとエメラルドには、家庭円満や結婚のお守りとされてきました。緑色には、人を癒したり・元気にしたり・穏やかにしたり。そんな爽やかで、平和なパワーがあるのかもしれません。
エメラルドの主な産地は、コロンビア、ザンビア、ジンバブエ。それぞれの産地で色味の特徴があります。そして、キズが多いジュエリーもエメラルドと言われます。
周りをダイヤで囲んだ華やかなデザインです
こんな感じは、日常的に嵌めていただけます。
エメラルドは、硬度はありますが衝撃に弱いです。日常的に着けても大丈夫ですが、炊事をなさる時ははずしてくださいね。
誕生石は、18世紀にポーランドの宝石商が考えました。そして1912年にアメリカで今の形になりました。日本は、それにならっていますが多少国内の事情も加味されております。日本では翡翠も5月の誕生石です。やはり、新緑の色にふさわしい宝石ですね。