誕生石のお話を少々。。。
誕生石…18世紀にポーランドの宝石商が考えたと言われています。その頃は宝石商によって、誕生石は違ったりしていました。1912年8月にアメリカの宝石組合が、今の誕生石に決めたとあります。日本では、1958年に誕生石が取り入れられました。アメリカで決めた誕生石を基準にしていますが…日本の内情も(ちゃっかり?!)組み込まれています。
例えば、3月の誕生石はアクアマリンですが、桃の節句から珊瑚も含みます。新緑の5月はエメラルドと翡翠。
よくお客様から「誕生石が二種類あるけど、どっちがホントなの?」
こんな質問を頂きます。結局…誕生石は、宝石商が(好き勝手に)決めた。日本だと季節感に(忖度して)合わせた。こう書くと憧れのジュエリーのイメージを壊すようですが、少々アバウトであることは事実です。
そうなら!!例えば、今月の誕生石は真珠とムーンストーン。もし誕生石をお求めになるのであれば、貴女がお好きな方のジュエリーをお選びになるのが良いかなぁと思います。
四方を海に囲まれた日本は、マルコ・ポーロの東方見聞録にも良質の真珠が獲れる国と紹介されています。クレオパトラが飲んだ…なんて言われていますが、宝飾の歴史が浅い日本でも、真珠はやはりお侍さんの時代でも特別な存在だったんですね。御木本翁が真珠養殖を成功させてから、日本のアコヤは世界に誇る宝石になりました。マルコ・ポーロは実際は日本には来ておらず、中国で日本の事を又聞きしただけのようですが…黄金と真珠の国ジパング。カッコいいぜ、ニッポン!!そんな気持ちになりまする。。。そして、真珠をめぐって正妻と側室でドロドロの愛憎劇もあったろうなぁ~~なんて、妄想もしてしまうシバタです(^_^;)