結婚60年目はダイヤモンド婚式

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2022/04/11                                    

結婚60年目はダイヤモンド婚式

結婚記念日はドイツで始まったとされ、ヨーロッパに広まりました。25年の銀婚式や50年の金婚式という呼び方の発祥の地はイギリス。15年目までは一年ごとに。それ以降からは5年単位(20年目・25年目・30年目・・・)でお祝いする風習があります。結婚の記念日には年ごとにそれぞれ名前が付いています。イギリス式の名称を並べてみます。

1年目  紙婚式
2年目  藁婚式(綿婚式)
3年目  革婚式
4年目  花婚式
5年目  木婚式
6年目  鉄婚式
7年目  銅婚式
8年目  ゴム婚式
9年目  陶器婚式
10年目 錫婚式(アルミ婚式)
11年目 鋼鉄婚式
12年目 絹婚式
13年目 レース婚式
14年目 象牙婚式
15年目 水晶婚式
20年目 磁器婚式(陶器婚式)
25年目 銀婚式
30年目 真珠婚式
35年目 珊瑚婚式
40年目 ルビー婚式
45年目 サファイヤ婚式
50年目 金婚式
55年目 エメラルド婚式
60年目 ダイヤモンド婚式

ちなみに明治27年に明治天皇と昭憲皇后が「大婚25年祝典」として銀婚式を行ったことから、日本でも結婚記念日が習慣化されていきました。それぞれの結婚記念日の名前は、その年に贈る物の名前になっています。順を追ってみていくと、年が重なるにつれ金属や宝石の名前になっていきますね。最後は60年目のダイヤモンドになっていますが、ご夫婦で60年目をお迎えになるということは、それほど稀有で眩いばかりの出来事に匹敵することだったんだと思われます。人生100年、高齢化が普通になった今でも、ダイヤモンド婚式をお元気に揃ってお迎えになるご夫婦は少ないのではないでしょうか。だから、今よりも早婚だったにせよ明治の御代では銀婚式を迎えることも、たいそうお目出たいことだったかもしれませんね。

今日のブログにこんなことを書いたのは、先日「ダイヤモンド婚式を迎えるので、女房に贈り物をしたいんだけど。。。」そんなご相談をいただいたからです。ご相談をいただいたご主人様は、もちろんご高齢な方です。ですが「内緒で驚かせたい」なんて仰ると、失礼な言い方ですが可愛らしさを覚えてしまいました。戦前生まれの男性の考え方に固定観念を持ってはいけませんが、自分の父親などは結婚記念日すらも覚えていなかったタイプ。女房にサプライズでプレゼントを渡すなんて、考えもしなかったにちがいありません。だから、銀婚式や金婚式ならいざ知らず、ダイヤモンド婚式をサプライズで祝いたいというお考えに感動してしまいました。素敵なご主人だぁとすごく羨ましく思いますが、きっと奥様がご家族の記念日や行事を大切にされてきた方なのかな。そんなことをご接客しながら考えていました。

浅はかにも「あなたも見習いなさいよ」と思わず夫に言いそうになりましたが、我が身を省みれば。。。何も言えなかったワタクシです。

 

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