ジュエリーのお手入れ方法 カラーストーン編
さて、ジュエリーのお手入れ方法の第2弾、カラーストーンです。
ここでのカラーストーンはダイヤモンド以外の宝石です。例えば、ルビーとかサファイヤとかオパールとかですね。
カラーストーンのお手入れは宝石の種類で少々違ってきます。石の硬さが目安になります。
①コランダム(ルビーやサファイヤ) アクアマリン アレキサンドライト
ダイヤモンドの次に硬度が高いのがコランダム(ルビー・サファイヤ)です。
ここでちょっと豆知識!
鉱物の硬さを表すモース硬度。ダイヤモンドの硬度は10.次に硬いコランダムは8.5~9.0.数字にすると少ししか違わないように感じます。でもダイヤモンドの硬度はコランダムの何倍もあります。(例えば絶対的な強さの横綱白鳳と、大関とは言え、なかなか勝てない貴景勝。。。ってくらいの差)ですからダイヤモンドの硬さというのは群を抜いています。
ですがコランダムや、そしてアクアマリンやアレキサンドライトのお手入れは、ほぼダイヤモンドのそれと同じで大丈夫です。基本は乾拭きで、なんだかドミィ~ンと輝きが鈍ってきたら、洗剤付けて歯ブラシで洗ってやってください。ご自宅に超音波洗浄機をお持ちの方は超音波洗浄でピカピカにしてください。
また硬度が同じ石どうしが当たると傷つけあうことがあります。保管の際は距離を保って保管してください。
②トルマリン エメラルド トパーズ等
これらの石は硬度はしっかりあります。ですが衝撃に弱く、割れやすいという性質を持っています。超音波洗浄機でのクリーニングは絶対にやめてください。洗剤で優しく洗う感じでクリーニングしてください。
●トルマリン
ググってみると、洗浄機OKと書かれた文章もありました。ですが亀裂が生じやすいので、シバタ的にはおすすめしません。また紫外線に弱い性質もあり、保管される時は直射日光を避けて保管してください。お着けにならない時はトレイの上ではなく、必ずケースの中です。じゃあ、「夏は着けない方がいいの?」「雨の日にしか着けられないの?」って声が聞こえてきそうですが、そんなヤワな石では決してありませんから安心してお着けになってくださいね。
●エメラルド
インクルージョン(内包物)がとても多い石です。そのため石の表面に凸凹が出来てしまい、その凸凹を目立たなくするために含侵の処理を行います。例えば透明な水の中に氷を入れると氷の輪郭が見えにくくなります。エメラルドの屈折率に近い物質(オイルとか樹脂とか)が含侵されると、エメラルドのインクルージョンが目立たなくなるのです。
こうやって書いていくと、含侵加工のエメラルドって誤魔化してあるの?と思われがちですが、本来持っている石の美しさを引き出すための一般的な処理方法です。市場に出回っているエメラルドの多くは含侵処理が施されています。もちろん無処理のエメラルドもありますが、大きく価格が変わってきます。ちょっと話が長くなりましたが、洗浄機を使うと処理されている部分から割れやすくなります。エメラルドの輝きが曇ってきたら、ベビーオイルを浸した綿棒のようなもので表面を優しく拭いてください。
●トパーズ
石鹸等で洗っていただければ大丈夫です。ただトパーズは急激な温度変化で破損することがありますから、一定の温度の(暖かめ)お湯で洗ってください。またジルコンも同様のお手入れになります。
③トルコ石 珊瑚 オパール等
これらの石は柔らかい布で優しく拭く。これでとどめてください。超音波洗浄機はもちろん、洗剤等もNGです。琥珀やべっ甲も同様です。保管される時は、他のジュエリーと重ならないようにするか、個別に保管してくださいね。
④その他
最近の人気のタンザナイトやペリドットは硬度も低く割れやすい石です。お手入れは②と同様に洗剤等で優しく洗ってください。
ガーネット
硬さもあり、取り扱いがしやすい石なのですが、デマントイドガーネット(緑色のガーネット)だけは硬度が低いので超音波洗浄機はNGです。同じ石でも要注意ですよ。
ざっと簡単なお手入れ方法などを書いていきましたが、
「あれ?私のジュエリーの石が出てこなかった」
(*’ω’*)そんな時は遠慮なくお問い合わせください
そして、シバタが一番申し上げたいことは
やっぱり「どんなジュエリーでもキレイにしたい時は宝石屋にGOしてくださいね」ってことです。
ダイヤモンド編でも書きましたが「シバタで買ったのじゃないから、やらしいなぁ」とかの遠慮は無用ですよ。どうぞ、お気軽にお申し付けください!!