タンザナイトの指輪
先日、お客様にお選びいただいたタンザナイトの指輪です。三角形にカットされた(トリリアントカット)タンザナイトを優雅な曲線の枠で留めました。
指輪の角度を変えていくと、クロスさせたような指輪の片方の先っぽに収まったダイヤモンドが見えてきます。アームの部分もしっかりと厚みがあります。
嵌める方だけが愉しめる指輪の表情の変化。。。この指輪の醍醐味ですね。どこからご覧いただいても、とても美しい指輪です。
さて、ここからはタンザナイトのお話しです。
タンザナイトは、その名の通り「産地タンザニア」にちなんで付けられた名前です。行ったことはありませんがタンザニアと聞けば、やはりキリマンジャロ。5000mを越す高い山と野生の動物ってイメージがあります。それと美しい石が採れる場所は美味しいコーヒー豆の産地。そんな(宝石業界の)都市伝説?!の通り、キリマンジャロブレンドも思い浮びます。242ctもある大きなタンザナイトは「Queen of Kilimanjaro」と呼び名がついています。
ただ発見された当初は鉱物名のゾイサイトから、青いゾイサイトでブルーゾイサイトと呼ばれていました。でも。。。なんとなく色気のない名前だねと言ったかどうかは定かではありませんが「もっと女性にうける名前を!!」と、当時のティファニーの社長が発見された国名にちなんで「タンザナイト」という名前を付けました。こう書くと「なるほどねぇ~」と思うだけですが、実はタンザナイトを巡っては発掘された鉱業所有権とかの争いとか、まるで映画にもなりそうな抗争劇があり、命名に関しても諸説があります。やはり宝石は太古の時代から逸話に事欠きませんが、20世紀に入って発見されたタンザナイトにおいても少し血なまぐさい話が残っていました。
タンザナイトはブルーのサファイヤと見間違えたりもあるかと思います。サファイヤのブルーがパッキっとした青だとしたら、タンザナイトは色味を含んだ青でしょうか。青紫で青みの方が強く、濃い目の色合いが良しとされています。
「青い宝石が好きなの」
「他人と一緒は、ちょっとなぁぁ」
「やっぱり大きい石が良い」
「12月生まれだけどトルコ石は。。。」
こんな方にシバタがおススメしたい宝石です。
(あまり上手くないセールストークになって。。。しまったかな)