珠のグラデーションの大きいアコヤ真珠のネックレス
アコヤ真珠のネックレス
ニュースで流れているように、アコヤ貝の死滅で新しいアコヤ真珠が採れない。また日本のアコヤ真珠のネックレスが中国で買われたりで品薄状態が続いていて、アコヤ真珠の価格が高騰しております。
ですが、
本日はアコヤ真珠の諸般の雑音から少し離れて!
アコヤ真珠のネックレスを組んでいく時の珠の大きさについてのことを書きます。アコヤ真珠ネックレスのトリビア的な感じでお読みいただけたら嬉しいです。
2本のアコヤ真珠のネックレスがあります
パッとご覧になって比べると「ちょっと色目が違うわねぇ~」って感じでしょうか。
この2本のアコヤ真珠のネックレスは、ネックレスに組む時の真珠の大きさの『差』が違います。
上のアコヤ真珠のネックレスの真ん中と端っこの留め金部分です
下のアコヤ真珠のネックレスの真ん中と留め金部分
上と下のネックレスでは、ネックレスの真ん中部分と留め金付近の珠の大きさに差があるのがお分かりになるかと思います。
具体的に数字で!
上のアコヤ真珠のネックレスは8.5ミリ~9.0ミリの珠で組んであります。
そして下のアコヤ真珠のネックレス
アコヤ真珠のネックレスは、ネックレスの真ん中部分に一番大きな珠がくるようにグラデーションを付けて組んでいきます。例えば8.5ミリ~9.0ミリのアコヤ真珠のネックレスであれば、真ん中のアコヤ真珠は9.0ミリ、留め金部分に近い珠は8.5ミリということになります。
通常のアコヤ真珠のネックレスは、写真の上のネックレスのように『0.5ミリ』のグラデーションになるように組みます。ですが写真の下のアコヤ真珠のネックレスは『3.0ミリ』のグラデーションが付けてあります。
実は、
このように大きなグラデーションでアコヤ真珠のネックレスで組むことは、なかなか大変なんです。
アコヤ貝から採り出した珠をネックレスに組んでいくときは、珠のお色目・形・テリ・大きさなどの品質を揃え、一本のネックレスに組んでいきます。アコヤ貝から採れるのは基本1個の珠。採り出された珠の中から、自然な流れの美しい連になるように真珠を選別し、組み分けしていきます。そうしてネックレスに組まれて店頭に並んでいるアコヤ真珠のネックレスの長さは約42cm。珠の大きさによって一本のアコヤ真珠のネックレスに使ってある珠の数には差がありますが、8ミリ珠くらいだと約50個くらいの珠を使います。
グラデーションを大きく付けるとなると、通常のネックレスよりも、品質の揃った、なおかつ何種類もの大きさの珠が必要になってくるわけです。
やはり!
グラデーションがあると首にお着けになった時のラインの美しさは格別です。
お首をホッソリ・スッキリとみせてくれます。
それじゃぁぁ
「もし買う時は、どっちがおススメなの?」
そう思われるかと思います。
それに関しましてはシバタの答えは一つです。
やはりジュエリーをお求めになる時は
「出来ましたら、ご試着をいただく。そして、ご自身が一番良いなと思われるものを選んでいただく」
ジュエリーのご試着に遠慮は無用でございますよ。