まるで車輪のようなエメラルドです
パッと見ると、おはじきのようですが。。。
こちらはエメラルドです。この丸い形に十文字のような模様の入ったエメラルドをトラピッチェエメラルドと言います。トラピッチェとは、スペイン語でサトウキビを搾るために牛につないで回転させる歯車のことです。
アンデス山脈では、高品質のエメラルドが多く発見されます。このトラピッチエメラルドも東コルディエラ盆地のコロンビア鉱山で採掘されます。まるで分度器で角度をつけて黒い油性ペンで書いたようですよね。この6本の筋がどうして生じるのか。鉱物学的なことをググって調べてみましたが、なかなか自分の言葉での説明は難しい。。。だから超アバウトに言うと、エメラルドが結晶化していく時に、高温の地下水がエメラルドの中に入り込み、また、その水分が消えていくことで結晶する差が生じて模様が出来る。。。。って感じかな。
ただ、この小さな石からは地球の神秘をたくさん発散しているようなオーラを感じます。まさに地球からの贈り物。。。実は私は宝石の展示会のショーケースの中や、テレビの画面越しにしかトラピッチェエメラルドを見たことがありませんでした。昨日までのフェアでストーンハンターの萩野恵吾さんが、このエメラルドを持っていらっしゃいました。やっと念願かなって実物を手に取り、お願いして写真を撮らせてもらいました。実際の大きさは1cmあるかないかの大きさですが、シバタにとっては限りなく魅力的な石です。