4月の誕生石 モルガナイトの指輪
ダイヤモンドと共に4月の誕生石である『モルガナイト』
桜前線が北上していく日本列島の、四月の季節にあたかも合わせたかのような美しい桜色の宝石です。ただ、このモルガナイトが4月の誕生石になったのはティファニーのクンツ博士の後援者だったモルガン氏の誕生日が4月だったことにも由来しています。
(ちなみにモルガン氏は、あのタイタニック号の実質的なオーナーでもあり、発明王エジソンへ融資もしています)
さて以前にもブログでもご紹介しましたが、シバタにあります2本のモルガナイトの指輪をもう一度掲載させていただきます。
こちらはプラチナの枠のモルガナイトの指輪になります。
モルガナイトは、緑柱石(ベリル)と呼ばれる鉱物です。石の色目は違いますが「アクアマリン」や「エメラルド」も同じベリルの仲間です。エメラルドはクロムやバナジウム。アクアマリンは鉄分が微量に含まれることによって発色の違いが生じます。本日ご紹介しているモルガナイトはマンガンが入ることでピンク色になります。ご紹介した指輪の写真のモルガナイトの色目が違うのがお分かりになるかと思いますが、マンガンの含有量によって発色に違いが出てきます。
ベリルという名前は古代ギリシャ語で海のような高貴な色の石という意味の「べリロス」に由来します。以前はべリロスは緑色の宝石すべてを指す言葉として使われてきましたが、今はベリルの石のみに使われます。アクアマリンやモルガナイトは緑色ではないのに、緑柱石と呼ばれているのはそのためです。ベリルのなかでもモルガナイトは耐久性も強く、毎日お使いになれるジュエリーですので指輪として安心して着けていただき、その桜色を楽しんでいただけるかなと思います。