
ピンクダイヤモンドのお話 ❶なぜピンク色のダイヤが採れるのか
今月26日(金)~28日(日)はジュエリーフェアを開催いたします。
今回はピンクダイヤモンドのルースをメインに、奇跡の石と言われるピンクダイヤモンドをご覧いただこうと思います。
シバタの顧客様には、今週末くらいにフェアのご案内がお手元に届きます。また来週には新聞の折込チラシも入りますが、このブログでもチラシやダイレクトメールには載せられなかったことを書いていこうと思います。いつもフェアの前には「あーだこーだ」とクドい文章を書いてしまうのですが、ピンクダイヤモンドのことを分かりやすく!そう思いながら書きました。よろしくお願いいたします。
『ピンクダイヤモンド』
そう聞くと、どんなことを思われるでしょうか?
「ピンク色のダイヤってあるの?」とか、「すごく高いって聞いたことがあるけど?」とか。
ご興味がある方なら「希少な宝石の代名詞的な感じだね」とか、「ピンクダイヤの鉱山が閉山したから、もう採れないね」とか。映画好きな方だと「デカプリオのダイヤモンドの映画で取り上げたのがピンクダイヤモンドだったな」とか。。。。
いずれしても、ピンク色のダイヤモンドからは珍しい・高価。そんなイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。でもダイヤモンドと言えば無色透明なのが一般的でしょうが、なぜピンク色のダイヤモンドが産出されるのでしょうか。
地球の奥深い場所、約150km~250kmのあたりはダイヤモンドが誕生する場所と言われています。ダイヤモンドの元となるのは炭素です。鉛筆の芯とダイヤモンドは同じ炭素で出来ている。このような話を聞いたことがあると思いますが、地中深くでダイヤモンドの元となる炭素に強い圧力と高い温度が同時にかかるとダイヤモンドになります。その形成過程でダイヤモンドに強い力(例えば大陸が衝突するような)がかかると、ダイヤの中に不純物元素(窒素など)が交じることがあります。この不純物が光の吸収の仕方を変化させ、色として私達の目に見えるようになります。これがカラーダイヤモンドです。
ちょっとイマイチ分かりにくいですかね。もっと簡単に説明できないかしらとググってみました。
白いお米だけで握ったおにぎりは白い。
でも、ゆかりのフリカケを混ぜて握るとおにぎりは赤色になる。
かなり大雑把な説明ではありますが、こんな感じのことが書いてありました。でもイメージが何となくわきますね。
また、
キレイに積み上げた多くの積み木をパンチやキックで倒してしまうと、積み木の並びが乱れてしまいます。ダイヤモンドも同じで、地球の奥深くで作られる時に、強い力が加わると炭素の並びがズレます。この並びのズレが赤やピンクに見えたりするのです。
色の付いたダイヤモンドは地中の中で押されたり、何かがダイヤの中に入ってきたり。そんな出来事が重なって産まれました。そもそも炭素が温度と圧力でダイヤモンドになることも、何十億年の間のほんの少しの偶然が重なってという感じです。そのダイヤに、更に力が加わって色が付く。奇跡の石っていわれるのも分かるような気がします。
でも残念ながら、それらのダイヤモンドの大半は採掘されても宝石としての品質がありません。たまに、ごくごくごくごく・ごくまれにピンク色や赤色、緑色や黄色の鮮やかな色のダイヤモンドが発見されることがあります。
ダイヤモンドのカラーバリエーション。
さて、よくピンクダイヤモンドは希少性が高いと言われます。
でも宝石の3つの特徴は『恒久性・希少性・美しさ』と言われます。宝石は希少性が高いもの・・・です。では、なぜ「ピンクダイヤモンドは希少性が高い」と世間では言われるのでしょうか。次のブログではピンクダイヤモンドの希少性について書いていこうと思います。