掛時計の役割
シバタ家のリビングに掛けてある時計です。
実はこの掛時計、竹鼻の商店街にシバタの店舗があった時に、ずっとお店の奥に掛けてあった時計なんです。だから、こう見えてけっこうな年代物です。もちろん、最近の流行りの電波時計でもありません。それどころか…正確な時刻より数分も遅れている。。。時計屋のリビングにあるまじき掛時計なんです。
だけど、新しいのに取り替えるつもりはありません。なんとなく…このままでええやん。。。って感じ。いやいや、我が家のリビングには、この時計しか絶対に馴染まない。少々時間が狂っていても、この時計が『この場所に掛けてないと変な感じ』がして落ち着かないのです。
もちろん、置時計もあちこちにあります。ですが、「あれ、今何時だ?」って時刻を確認する時には、必ずこの掛時計を見上げてしまいます。
こういう掛時計って、どのご家庭にも一個、あるのではないかしらって思います。たくさん時計はあるけど、基準というか、大黒柱的というか。そんな存在の掛時計。ずっと同じ場所に掛けてあるから、乾電池の交換で時計を下ろすと壁が時計の部分だけ汚れていない。時計の形が、白く壁に残っているの見たことありますよね? その場所に新しい掛時計を掛けたりすると、新しいのに慣れるまでちょっと違和感があったりしたとか。
掛時計は、新築や引っ越し、結婚のお祝いで貰うことが多いようです。家の一番にぎやかな場所に飾られて、家族が時間をそれで確認して遅刻しないように急かしたり、遅いなぁと帰宅を待ったり。おじいさんの古時計ではありませんが、見上げているうちに、いつしか家族を見守っている存在になっているのかもしれません。
あなたが掛時計を贈る時に迷ったら、こんなこと思い出してみてくださいね。