非加熱のルビー

本日１１月１６日は語呂合わせで『いい色の日』だそうです。
実は紹介したなぁと思っていたルビーがありました。ただ、頑張って何枚もの写真や動画を撮ったのですが本物には遠く及びません。鑑別書にはピジョンブラッドとあり、非加熱のルビー。地球の中から、こんなにもきれいな赤い石が出てくるなんて、ほんとにキセキです。せっかくなので？！今日に合わせてブログでご紹介させていただこうかと思います。

太陽の光だけでも撮ってみました

このルビーの美しさが伝わったら良いな。

簡単にルビーのお話を。
ルビーはサファイアと同じ、鋼玉と呼ばれるコランダムという鉱物です。コランダムは純粋な結晶は無色透明なんですが、1％ほどのクロムを不純物にとして取り込むことでルビーになります。（ちなみに0.1％だとピンクサファイヤ）
ルビーは何と言っても赤い宝石の代名詞。歌詞にも使われて、ダイヤモンドの次に思い浮かぶ宝石がルビーという方も多いかと思います。それだけ人気のある石ですが、実は産出量がとても少ない石です。ダイヤモンドの年間産出量が127,000,000ct（25.4トン）その中で宝石として用いられる品質のダイヤモンドは70,9000,000ct(0.5トン）なのですが、ルビーは40,000ctほど。桁の大きい数字を並べても量のイメージがイマイチ分からないかもしれませんが、ダイヤモンドと比べると「少なっっ」って解っていただけるかなと思います。ルビーの採鉱に関する最も古い記録は２５００年以上も前からありますが、採れる地域はアジアに偏り、大きなサイズも滅多にはありません。地中から出てきた赤く輝く石。それだけで古代から崇めるような存在でもあり、王族たちからも愛されてきた石。またダイヤモンドの次に硬さもあるので、日常的にも使いやすい。ジュエリーにお仕立てしても日々に身に着けていただけます。赤い色ってお好みが分かれる色かもしれません。なんやかんやでブログを書いてるシバタも、ルビーって苦手と思っていた時期もありました。宝石としての醍醐味もあり、ジュエリーの使いやすさも兼ね添えた石のルビー。こう書いていたら、ルビーが愛おしく感じられてきました。